2015年は音楽業界にとって大きな変革年といっていいだろう。それが「音楽ストリーミング元年」。まず7月に「Apple Music」がスタートし、Google・Amazonも追随するようにサービス開始。日本でもエイベックスとサイバーエージェントが共同出資した「AWA」や、LINEの「LINE MUSIC」がスタート。「CDが売れない」からの「ダウンロード販売が売れない」からのこの流れ。2015年は大きな話題になったが、各サービスとも今後うまくいくのか。かなり疑問に思うことがあるのだが、この件はいずれじっくり記事にします。
ところで、2015年はかなり不作だったように感じる。(それは毎年感じていくことではあるが。)新しい音楽が生まれない土壌なのか、昔の音楽を聴いてしまう環境なのか、色んな要素があるはず。
そんな中でも、色んな音楽に楽しまさせてもらいました。2015年にリリースされた音楽アルバムの中で、自分の気に入ったアルバムを洋楽・邦楽関係なしでランキング形式にしてます。(もちろんすべての新作を聴いたわけではありません。)
あくまでも「アルバムランキング」にこだわってます。シングルカットされた曲が良くても、アルバムはいまいちってのは、ばっさりと切りました。7年ぶりにリリースしたジャネット・ジャクソンの「Unbreakable」や、期待をしていたカーリー・レイ・ジェプセンの「Emotion」もランク外。「洋邦ジャンルごった煮」のランキングをチェックしてください。
(10)tofubeats — POSITIVE
→ tofubeats / トーフビーツ -「POSITIVE feat. Dream Ami」 – YouTube
tofubeats(トーフビーツ)のメジャー2作目「POSITIVE」。2015年9月リリース。
色んなジャンルのアーティストとのコラボ曲がズラッと並んでる。アルバムトラックにもなってる上記(2)や、DJ・okadadaとの(3)など、ポップな曲がよい。ただ前作「First Album」を上回るかというと微妙。
(9)Whitesnake — The Purple Album
→ Whitesnake – Burn (Official Audio) (The Purple Album / New Studio Album / 2015) – YouTube
元ハードロック党だったせいか、やはりHR界から1枚は入れたい。ということで、Whitesnake(ホワイトスネイク)の「The Purple Album」をセレクト。2015年4月リリース。
ボーカルのデイヴィッド・カヴァデールが、ディープ・パープル在籍時の発表した曲をセルフカバーしたアルバム。とくにく上記(1)「Burn」のインパクトが凄い。爆音で聴くを、重低音が五臓六腑にしみわたる。去年11月の来日コンサートに行けなかったのが悔やまれるなぁ。
(8)Tori Kelly — Unbreakable Smile
→ Tori Kelly – Unbreakable Smile (Official) – YouTube
女性Pop界からセレクト。2015年6月に初のスタジオアルバムをリリースしたTori Kelly(トリー・ケリー)の「Unbreakable Smile」。
グラミー賞新人賞にもノミネートされ、まさに期待の新星。ルックスもだけど、歌唱力も抜群。キャッチーな上記(1)だったり、エド・シーハンとのデュエット曲(7)はミドルテンポだったり、バラードまで、全体的なバランスもよい。
(7)Fall Out Boy — American Beauty/American Psycho
→ Fall Out Boy – Irresistible (Official) – YouTube
アメリカのパンクロックバンドFall Out Boy(フォール・アウト・ボーイ)の6作目のアルバム「American Beauty/American Psycho」が2015年1月にリリース。
これまでそんなに聴いてなかったけど、本作を聴いて軽くはまった。とにかくノリがいい気持ちいいロックが聴ける。印象に残った曲はそんなにないけど、全体的に聴いてて飽きない一作。
(6)Mark Ronson — Uptown Special
→ Mark Ronson – Uptown Funk ft. Bruno Mars – YouTube
イギリス出身のMark Ronson(マーク・ロンソン)の4作目のアルバム「Uptown Special」。2014年リリースの印象があったけど、2015年1月にリリース。
ブルーノ・マーズも参加した上記の(4)は2015年よく流れた。個人的には(3)「Feel Right」がお気に入り。期待を裏切らない出来。
(5)Flo Rida — My House
→ Flo Rida ft. Robin Thicke & Verdine White – I Don’t Like It, I Love It [Official Video] – YouTube
米ラッパー・Flo Rida(フロー・ライダー)のミニアルバム「My House」をランクイン。2015年6月リリース。
7曲のミニアルバムだけど、豪華なゲストが参加してどれもクオリティが高い。特にロビン・シックが参加した上記の(3)はとてもGood。
(4)Jason Derulo — Everything Is 4
→ Jason Derulo – “Want To Want Me” (Official Video) – YouTube
米シンガーのJason Derulo(ジェイソン・デルーロ)の2015年6月に発売された「Everything Is 4」が第4位。なんだかんだ、去年はよく聴いてた。
スティービー・ワンダーやジェニファー・ロペスも参加した同アルバムは、全体的にもレベル高し。1曲目から3曲目に力を入れてて、最初からインパクトを与えてる。中でも上記(1)は特にいい。
(3)土岐麻子 — Bittersweet
→ 土岐麻子 / 「セ・ラ・ヴィ ~女は愛に忙しい~」PV – YouTube
土岐麻子さんのメジャー7作目「Bittersweet(ビタースイート)」が2015年7月にリリース。期待してたアルバムだったけど、予想とおりの出来栄え。
土岐さんらしい、気持ち良いシティポップが聴ける。上記の(1)や(2)「BOYフロム世田谷」、(8)「Kung Fu Girl」などがおすすめ。そして一番好きなのは(7)「夏の横顔」は、今年の夏に一番良く聴いた。
(ただ一番好きなこの曲を、12月のライブでやってくれなかったので、3位にランクダウンさせてもらいます(失笑))
(2)Charisma.com — OLest
→ Charisma.com「お局ロック(Otubone Rock)」 – YouTube
去年、偶然出会ったアーティストがCharisma.com(カリスマドットコム)。メジャー2作目になった「OLest」が2015年8月にリリース。
この手の音楽は縁遠いんだけど、なぜかカリスマは気に入った。現役OLが、会社の上司の話や恋愛観とか、とにかくコンセプトがしっかりしてる。このアルバムは全曲いいんだけど、上記(2)「お局ロック」や、ノリノリの(6)「こんがらガラガール」、そして超オススメなのが(7)「超絶に胸が痛んでいるあなたの上司」。こういうHip-Popは、ワンパターンになりやすいが、強弱がついた本作は邦楽No.1だったかな。
(1)Jess Glynne — I Cry When I Laugh
→ Jess Glynne – Hold My Hand [Official Video] – YouTube
今年の洋楽の中でナンバー1はこれ。2015年8月に発売されたJess Glynne(ジェス・グリン)の「I Cry When I Laugh / アイ・クライ・ホウェン・アイ・ラフ」。
ジェス自身は、クリーン・バンディッツの「Rather Be」で、すでにヒット曲の仲間入りしてたけど、ソロアルバムとしてはデビュー作。独特の声で、歌唱力が抜群。上記(2)の曲もだけど、次にシングルカットされた(5)もよし。もちろん(9)「Rather Be」も入ってる。全体のバランスもとてもとく、特に去年ヘビロテしてしまった。