2013年、アメリカのWeb業界で最も話題になったのがこの「バイラルメディア」という言葉です。2013年終わりごろに日本でもサイトが出来はじめ、Web系の記事でもぼちぼち取り上げはじめております。
日本でもブレイクの兆しが若干見うけられるので、ブームに乗り遅れてはいけないと当ブログでも記事にしていきます。第1回の今回は「日本でもブレイクするのか?」です。
まず海外の有名なバイラルメディアを紹介
かなりの記事で紹介されているので、今有名な5つをまとめておきます。
→ How Net Neutrality Lost The Tech Giants
最も急成長してるのがこの「BuzzFeed(バズフィード)」。形は従来のWebサイトと同じようだが、バナー広告などはなく、ソーシャル拡散を目的に作られています。
→ Upworthy: Things that matter. Pass ‘em on.
バイラルメディアの形としてわかやすいのはこの「Upworthy(アップワーシー)」。画像や動画に、数行の解説文だけというシンプルなもの。そしてここは投稿者の顔が見える形にしています。
そして「Distractify(ディストラクティファイ)」。弱冠20歳が2013年10月に立ち上げたバイラルメディア。1つの投稿に写真が何枚もあるのが、他のメディアとは少し違いますね。
他にも多くのメディアがあるようだが、実際にどれくらいのアクセスがあるかというと。
→ メディア・パブ: 爆発的に急成長するバイラルメディア、バブルなのか本物なのか
この表をみれば、どれだけの人がアクセスしてて、かつどれだけ急成長してるのかが一発でわかりますよね。
バイラルメディアの特徴
海外の事例を先に紹介しましたが、じゃあ「バイラルメディアって何よ!?」って話です。細かい部分はサイトによって違いますが、おおまかの特徴は共通してるといえます。
興味を持ってもらうようなタイトルと、画像・動画を中心としたコンテンツ
とにかくキャッチーなタイトルが生命。タイトルでどれだけ興味を持ってもらうかが重要です。そして、中のコンテンツは画像や動画が中心。あとの文章などは極力短いのが特徴。
ソーシャルメディアでの拡散を目的にしている
従来のサイトやブログは、ソーシャルからの流入ももちろん鍵だが、検索からの流入が圧倒的に多い。なので、運営者はSEOを意識したコンテンツを作らないといけない。しかしバイラルメディアはSEOはほぼ無視といっていい。FacebookやTwitterからの流入だけを狙っている。
収入源はバナー広告ではなくネイティブ広告
従来のサイトの収入源は何だかんだ言ってもバナー広告が中心。クリック率がどんどん下がっている昨今、注目されてるのがネイティブ広告。広告とわからせないように作って、ユーザーに自然と読ませていく手法の広告です。バナー広告は一切のせていないサイトさえあります。
ターゲットはFaceboook・スマホユーザー
こちらはバイラルメディアの各サイトがどのソーシャルメディアからアクションがあるかの表。黒文字の部分がFacebookからの流入だが、FBが他を圧倒してることがわかる。
そして今さらいうまでもなく、スマートフォンやタブレットから見てもらうことを中心に作っています。
日本でもバイラルメディアが登場しはじめている
日本でもいくつかバイラルメディアが登場しはじめているのでご紹介。
東京都知事選でも話題の家入一真氏が立ち上げた「dropout(ドロップアウト)」。主にYouTube動画を中心したコンテンツ。解説文がないという超シンプルなものです。初月に100万PVを達成したとか。
株式会社スタートアウツが2013年末に立ち上げたサイト。こちらも動画が主なコンテンツ。人気の記事などをサイドに置いてます。
BitGather社が2014年に1月に立ちあげたサイト。早くもPVを集めてるって記事が出ていました。
→ 注目のバイラルメディア ー 日本でも急成長、「CuRAZY」は 16日で150万PV突破 【@maskin】 : TechWave
日本でバイラルメディアがブレイクするのか?!
ざっとバイラルメディアを解説をしました。さてここから、日本でブレイクするのか?を私的な意見で書いていきます。
当初海外で流行っていた時は、日本ではウケないと思っていました。その理由は。
- 日本ではこの手の話題をまとめるサービス、「2chまとめ」がすでにある。あそこには勝てない。
- 画像だけを話題にさせるんなら、Twitterに写真つけて投稿すればいいんじゃね?人気のFacebookページを作ればいいんじゃね?
- バナー広告なしなんて、今のWeb事情を考えたらありえへん!
しかし、先ほどの日本での事例の通り、ブレイクの予兆が見受けられます。
まず作りが大変シンプルで、スマホユーザーでもサクサクみれるのがいいんでしょうな。関連記事とか人気記事とかのサイト誘導もないし、バナー広告もない。それが逆にシェアしやすくしてるのではないか。
それとTwitter民はこの手のネタって見慣れてるんだけど、FB民ってまだ新鮮なんだと思われる。だから2chまとめのようなタイトルのつけ方ではなくて、Facebookユーザーが好みそうなタイトルをつける。そこが鍵なのかもしれません。
結局「ブレイクするのか?」の問いに、「よくわかりません。」と答えるしかありません(笑)
このブームが本物なのかどうか、自分でもやってみないとわからないという結論に至り、ただいま有名ジャーナリストとサイトを立ち上げることになりました。近日公開に向けて準備をしておりますので、そちらも「ググットきたらシェア!」をぜひよろしくお願いします。