賑やかな大都会「東京都」と静寂の田舎「山口県」

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「1000RTで都知事選出馬」とツイート、あっというまにリツイートが集まり、本当に出るのか?!と様々な憶測が飛んでた家入一真氏が、出馬を決断されたようです。

→ 家入一真氏が東京都知事選に立候補。ネットを巻き込んだ大騒動になって欲しい | F’s Garage@fshin2000

猪瀬前東京都知事が裏献金疑惑で辞任されたのが2013年12月19日、その2週間後の2014年1月7日に山本繁太郎山口県知事が体調不良で辞任の意向を固められました。どちらも急な辞任で、東京都・山口県ともに風雲急を告げる状態。辞任発表からしばらく時間が経ち、東京・山口ともに候補者が出てきて選挙戦モードなわけですが、その雰囲気は多少違う気がします。

2/9投開票の東京都知事選

自公が押す舛添要一氏に、小泉元総理とタッグを組んだ細川護煕元総理、社民・共産推薦の宇都宮健児氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏、それに発明家のドクター・中松氏。これらの方々がA級とすれば、政治家引退といいながらまた出馬するマック赤坂氏ほかB級の皆さまもユニークな方がずらりと揃っておられます。それに自称「引きこもり中卒メンヘラニート」の家入一真氏は一応B級に所属されるんでしょうか。

本命が、自民を出られた元大臣にいまさら感があるお殿様。何か拍子抜けしたような空気があるのは否めない。

しかし家入氏の出馬で個人的には少し様相が変わった気がする。それはネット民の動向がどうなるかの興味があるのも事実。

2/23投開票の山口県知事選

さて山口県はというと、1月21日現在の記事をまとめた。

→ 2014知事選:自公推薦、村岡氏が立候補表明 若さ強調「課題に挑戦」 /山口 – 毎日新聞

→ 山口県知事選:飯田哲也氏が立候補を見送り – 毎日新聞

→ 山口知事選、高邑・元衆院議員が出馬意向 : 地方選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

山口県といえば、総理大臣歴代輩出全国1位の8人で、現在の安倍総理大臣のお膝元。山口1区から4区まである選挙区もすべて自民という全国でも有数の保守王国。「自民党のお墨付きがないとだめ!」という空気が蔓延しております。

選挙は本来田舎の方が盛り上がるはず

本来、選挙って都市部は冷ややかで、田舎の方が盛り上がると言われてます。都会の投票率をみて、投票率80%を経験している私としては「50%を切るとかありえん!そんな選挙、やり直しじゃ!」なんて吠えるのが楽しかったりするわけで。なぜ田舎で選挙が盛り上がるのかっていうと、それは「選挙以外、他にすることがない!」から。

その田舎も都会のことをバカにできない状況になってきてる。投票率が昔ほど上がらないんだよね。若者の選挙離れがよくいわれてるけど、若者だけじゃない。高齢者の選挙離れ、いや投票所に行けない問題が大きい。

選挙のときだけみんな評論家になります。個々で極めて勝手な票読みをするし、週刊誌のゴシップネタのような話題さえ、ほんとよく知ってる。国政・市政について真剣に考えて投票していないにしても、話題にするだけで意味があるんですよね。何も考えてないんだったら、鉛筆転がして入れるのも一緒なわけだし。

しかし今の山口県、そんな空気が全くない。「どうせ自民が勝つんだから」という空気が問題じゃない。そう感じてる県民、結構いるんじゃないかな。

東京都の話題を大手メディアが連日取り上げてるせいで、山口県人でさえ都知事選をよく知ってる。確かにメディアの影響って大きいんだろうけど、一番大きいのはやっぱりクチコミ。そして最近はネットだろうね。もし「どうせ自民が勝つんだから」と思うんだったら、それを人と話せばいいと思う。批判があるならTwitterで思いのまま書けばいい。ダンマリは衰退の一番の原因だと思うんですわ。

2012年、東京都も山口県も知事選をやってるけど、投票率はそれぞれ62.60%と45.32%。大差で負けてるわけです。今回くしくもまた同じ年になりました。勝つまでは無理だろうが、「選挙に強い田舎」の意地を見せたいもんだね。

おまけ

ロンブー淳、東京都知事選もだけど山口のことも考えてよね。