佐村河内氏本人もだけど、彼を特集したテレビ局も説明すべき

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佐竹河内氏の問題を続けてリリースします。

→ BMBB.JP|ゴーストライター新垣隆氏「佐村河内守氏は耳が聴こえていた」に衝撃!

NHKスペシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家」 が放送されたのが2013年3月31日。

私は普段、実況ツイート的にガンガン投稿するんだけど、この日はこれ1本。それだけ衝撃的な内容だったことを覚えている。

先ほどの記事を書いたあとに、彼を特集したNHKスペシャル、そして2013年4月に放送された金スマをみた。観たい方は下記をご参照ください。

→ 【動画】佐村河内守の作曲シーンがひどい【コント】#佐村河内守 #新垣隆 #nhk – NAVER まとめ

NHKスペシャルから気になった部分を抜粋

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▲賞賛の声は彼には届かない。両耳の聴力が全くないのだ。

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▲スピーカーのわずかの振動から音を感じ取る。

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▲音がないでの作曲活動は困難を極める。それを可能にしたのが「絶対音感」

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▲ゲーム音楽の発表会。このとき、聴力が全く失われていた。

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▲耳鳴り以外と音は、全く音がなくなっていた。

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▲全く自分から音がなくなったことに気づいてからは、体がすくんでるというか、鳥肌が止まらないというか、血が逆流してるような感覚。

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▲口の動きである程度の言葉がわかる。

Nスペも金スマも「全聾(ぜんろう)」と放送

金スマの視聴者の反応はこちらを参考に。

→ 聴力を失った作曲家・佐村河内守が壮絶すぎる。絶対音感だけで作曲。金スマで特集 :にんじ報告

私の前の記事でも書いたが、ゴーストライターがいたことに関しては論点がずれるので、今回も省きます。

NHKスペシャルも金スマも見返したけど、両方とも音が全く聴こえない「全聾(ぜんろう)」と放送していました。聴覚障害には全く聴こえない人から、補聴器などの補助器を使えば聴こえる人、ある周波数の音だけが聴こえないなど、様々なレベルがあります。今回の「全聾」とは全く音が聴こえない障害のこと。少しでも聴こえる人と全聾の人とでは、雲泥の差なんですよね。

もし今回、新垣氏が告白していたように、聴こえていたというのがどのレベルなのかはわかりません。でもそれが事実なら「全聾」ではない。障害があったにせよ、それを欺いていたのは、大きな罪だと思います。

今、ABR検査といって、寝ている間に音への反応があるかの高度な検査などもあります。その数値をはっきり公表すべきですな。

私が吠える訳

なぜこの件を吠えるかというと、私の次女も聴覚障害者だからです。補聴器をつけてかろうじて音は聴こえるようですが、クラシック音楽はすべて雑音に聴こえるようです。小さな音や、ゆったりとした音程など、聴き分けることは到底無理みたい。

交響曲第1番「HIROSHIMA」が大ヒットしたり、彼をテレビが特集で放送するのは、当然彼が「全聾」だったからですよね。障害があるのに、そのハンデを跳ねのけて活躍する姿がフューチャーされることは、悪いことではないと思う。CDを買う人やテレビの視聴者に感動を与えるだろうし、障害を持っている人にも勇気を与えてくれる。

でももしそれが嘘だったとしたら、どうなるだろうか?障害者ががんばっている姿を「あれは実は嘘なんじゃない?」って思ってしまわないかね。

この件を聞いた次女は、この事実を大変驚いておりました。そういう影響力がある人なんだから、「全聾」だったのか、聴力はどれくらいだったのか、すべてきちんと説明すべきです。

本人だけはなく、テレビ局も説明すべき

池田信夫さんが先ほどこのような記事を書かれていました。

→ 池田信夫 blog : NHKは本当にだまされたのか

Nスペも金スマも、耳が全く聴こえず様々な障害をもった彼を「現代のベートーベン」として過剰に演出していた。作曲をするために生命を削っていると表現してたけど、先ほどTwitterでも「あの番組はなんだったのか。まるでコントやん」とコメントを多数みました。ほんとそう思ってしまう。

おそらくテレビ局も騙されたんだと推測します。しかしそれを見抜けなかったのは、やはり責任がありますね。

そして騙されたとしたならば、それをはっきりと説明すべき。テレビ局は騙されたとしても、視聴者を騙したんだから。

本件について2度も連投しまして、申し訳ありませんでした。時が経つと、書く気がなくなるだろうし、高速で書き綴ってみました。乱文、失礼しました。