地方の老舗旅館倒産のニュースを聞いて思うこと

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山口県防府市で「RUN撮り」といって、カメラのセルフタイマーを使って撮影されている原さんという方がおられます。

→ RUN撮り~Running From Camera~

この上の写真、山口県長門市の湯本温泉って場所なんですが、桜が満開の季節に撮影されているようです。こんな素晴らしい温泉地なんだと改めて認識しちゃいますが、その温泉地の有名な老舗旅館が本日倒産したというニュースが流れてきました。

毎日新聞の地方版に掲載はされるでしょうが、毎日新聞デジタル編集部がツイーとするとは思いませんでした。おかげでその旅館さんのHP、激重でまともに開きませんでしたね。それくらい小さな地方にとっては超ビックニュースでした。

そんなニュースを聞いて、ちょっと思ったことツラツラと書き綴っていきます。

大変お世話になった旅館

この旅館さんには仕事面からプライベートの面までお世話になりました。仲人もお願いしたし、当然挙式もそうだし、何かの集まりには利用させていただきましたし。だいぶ前から「あそこは危ない」って噂にはなってたし、いつかこういう日がくるかもとは思ってましたが、現実にこういうニュースを耳にすると切ないですね。今まで本当にお世話になりました。

「人の不幸は蜜の味」じゃない!

「人の不幸は蜜の味」ってことわざがありますが、こういう話題を楽しがる人がいます。うちは関係ないと思っていても、このニュースの影響はかなり大きいと思いますね。

まず温泉地にとって大ダメージ。この話題、かなり広い範囲で広がっていますので、少なからず風評の影響が出てきます。それによって、連鎖倒産みたいな空気が出てこなければいいんですが。

「人の不幸は蜜の味」じゃなくて、それはかなり苦い味になる。まず温泉地は全力でPRしないとだめでしょうね。もうこうなったら自虐的でもいい。「◯◯温泉を助けてください!」ってキャッチやら、「◯◯温泉救済キャンペーン」で平日宿泊代半額のプランなど。「ソーシャルメディアでシェアしていただいた方は抽選で無料にします!」など出来ることは何でもやった方がいい。今タダで色んなことができるんだし。

温泉地だけの問題じゃなくて行政も褌を締めないと、この影響は計りきれない気がします。上記の写真のようにあんあ綺麗な桜が咲くところなんだから、まだ可能性はあるはず。

地方の人口流出が止まらない

話は少し変わりますが、山口新聞の朝刊のトップにこんな記事がのってました。

2013年の人口移動報告の表ですが、東京圏、宮城、愛知、大阪、福岡以外は軒並みひどい数字です。2020年の東京オリンピックに向けて、東京圏への移動の流れは加速しそう。

今日は、老舗旅館の幕が降りるニュースと人口流出の記事、地方の多難な時代を感じられずにいられませんでした。