AKB48メンバーの演歌曲がオリコン1位を獲得したニュースが流れてきた。ニコ生では小林幸子が「ラスボス」として注目されてるし、昨年の紅白でも演歌曲はきちっと評価されてた気がする。
ネットでも露出が増えてきて、「演歌」のジャンルが脚光をあびてきてるのではないか。「お酒はぬるめの燗がいい」じゃなく、「コメはゆるめの弾幕がいい」といった感じで。
AKB48岩佐美咲「鞆の浦慕情」、1月20日付オリコンランキング初登場1位!
1月20日付けのオリコンシングル週間ランキングで、AKB48メンバーで演歌歌手としても活動している岩佐美咲のシングル「鞆の浦慕情」が初登場第1位を記録したようです。
演歌歌手としての首位獲得は氷川きよし「ときめきのルンバ」以来4年5カ月ぶりで、10代の演歌歌手としては城之内早苗『あじさい橋』以来約27年7カ月ぶりとなる。さらに演歌歌手によるデビュー3作連続のトップテン入りは中条きよしが「理由」で達成して以来、約39年3カ月ぶりの快挙だ。(web R25)
おニャン子クラブで活動していた城之内早苗「あじさい橋」がヒットしたのを思い出しますねぇ。もう27年も前なんだ。
「アイドルが演歌を出す」でいえば二番煎じ。でも27年も前だと世代もごっそり変わって、今の若年層は当然知らないだろうね。今回の第1位もAKBオタがこぞってシングルを買ったからだとは思うけど、それはそれで意味はある。
オリコン史上最小売上枚数での週間ランキング1位獲得は、2011年1月10日付ランキングの植村花菜「トイレの神様」の1万1327枚。例年、年明け第1週、第2週は大物アーティストのリリースが少ないため、少ない売上枚数での1位獲得が多いといわれている。(web R25)
「オリコン第1位」って響きは本当に効果ある。それだけに狙ってリリースしてきたのも戦略。
演歌曲って1曲当ててしまえば一生食っていけるといわれるくらい、息の長いジャンル。AKB48のような瞬発力を求められる戦略がこの演歌のジャンルでどうミックスするのかが、楽しみですな。
岩佐美咲「鞆の浦慕情」MV
ニコ生の「小林幸子」押し
2013年大晦日、小林幸子がニコ生でカウントダウンライブを行った。「ラスボス」のかっこよるぎるニックネームまでついてる。4月に行われる「ニコニコ超会議3」の超パーティーでも出演するらしい。どんだけ押すねん!と言いたくなるくらい、ニコ生のプッシュ度が半端ない。
まぁ小林幸子というレア度と、「ラスボス」いじりで盛り上がってるのは否めない。若い層が本当に演歌の心を聴くために視聴してるとも思えない。だけどその世界に触れてもらう単純行為だけで、意味がものすごくあるのよね。
このブログでも書いてきたけど、今の「将棋」ブームにニコ生の影響は大きいと思ってる。
→ BMBB.JP|[ #shogi ] ニコ生でとても盛り上がった大晦日の電王戦リベンジマッチ
今の将棋は若い世代がやり始めて、その世代はニコ生を盛り上げてるのも事実。だけどこれだけタイトル戦をネットでやってくれると、ニコに縁のなかったおっさんまで見始めるよね。「おっさんの地味なゲーム」の印象だった将棋がこうなった結果をみると、「ザ・おっさん」の象徴「演歌」も同じ現象が起きてもおかしくない。
鍵はFacebookのシニア層
→ 若年層と年配層の増加 – 1年間の年齢別Facebookユーザー動向
今ブームを作るにはネットの力が必要不可欠です。特にソーシャルメディアは最重要課題。
上の画像は、2012年5月〜2013年6月までの前年比率の増加を示すグラフ。このデータは少し古いので、最新だと10代はここまで伸びてないはず。「若年層のFacebook離れ、Facebookのシニア化」といわれてますが、今後その風潮は進んでいくと思われます。
演歌を聴く世代はやっぱり60歳以上かな。その世代の人って、一度覚えたものを長く使うイメージがある。例えFacebookが過疎っていったとしても、シニア世代は居残る可能性が大。演歌をソーシャルメディアで活用するなら、Facebookに絞ったほうがいい。この際、TwitterもLINEも捨ててしまいましょう(笑)
先述の「鞆の浦慕情」もYouTubeにあげるだけではなく、Facebookにも動画をあげよう!昨年、YouTube48「恋するフォーチュンクッキー」の踊ってみたが大ブームになったけど、「鞆の浦慕情、歌ってみた」をFacebookの動画で募集しましょう!今年は演歌じゃない歌手が演歌曲のカバーアルバムを多数出してくるとみてる。
来年の今頃にこの記事がどうだったか、検証しないといけませんね(笑)