将棋プロ棋士と最強コンピュータとの5番勝負「第3回電王戦」が3月15日(土)に開幕した。初戦は、若手の新進気鋭・菅井竜也五段と昨年は阿部光瑠四段に敗れてリベンジに燃える習甦(しゅうそ)の対戦。
まず会場が有明コロシアムで行われたこと、そしてコンピュータの指し手はこの電王戦でデビューした対局ロボットアーム「電王手くん」だったりと、何かと話題が豊富でしたね。
所々観てない部分もありましたが、この第1局をまとめてみます。
強さだけが際立った習甦の勝利
第1局は習甦の居飛車に菅井五段のゴキゲン中飛車で始まり、終始習甦が寄せ付けず、98手で菅井五段が投了した。そんな悪手があったように思えないけど、習甦の強さが異常に目立った対戦だったように感じた。
この電王戦が始まる前、プロ棋士の3勝2敗と予想していた。そして菅井五段が勝ってくれると期待をしてたが、この敗戦はショックが大きい。しかもこの圧倒的な負けなだけに。
習甦は将棋電王戦トーナメントではそれほど順位が上ではない。第2局から出てくる4つのソフトの方が強かった。これからの強敵たちのことを考えれば、せめてプロ側が1勝して欲しいという予想に変わってしまう。それほどの初戦だった。
会場の有明コロシアム
→ 第3回将棋電王戦第一局が有明コロシアムで開始。このシュール感がヤバい!!
第1局が行われたが東京の有明コロシアム。プロレスとかテニスとかが行われる会場だけど、その会場の中心に対局場が設置された。何とも異様な感じだけど、それがまた戦いの場という雰囲気を演出していたように思う。
第2局が両国国技館、第3局があべのハルカス、第4局が小田原城と、このあともすごい会場で行われるけれど、益々楽しみになってきた。
対局ロボットアーム「電王手くん」がすごい
今回の電王戦から登場した、デンソーが作った対局ロボットアーム「電王手くん」。
駒を置く位置も一寸の狂いもないし、最も注目された駒を返す動作もスムーズに行われた。ニコ生で観ている側としては、いきなり動き出すしやりにくそうな気がしたが、菅井五段が「人間とやるより、やりやすかった」と言っていましたね。対コンピュータを演出するのに相応しいロボットの登場ですな。
第3回電王戦第1局まとめ
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