ソチ五輪スキーモーグル男女の結果をみて、採点競技の後味の悪さが残る件

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ソチ五輪で日本人選手の活躍が連日生中継され、生産能力が格段に落ちている日々です(笑)

18歳で初出場した98年長野五輪で7位、それ以降6位、5位、4位と順位をあげた今大会の上村愛子。残念ながら4位になりましたが、その爽やかなインタビューが本当に印象的でした。

上村愛子が出場した女子モーグルも男子モーグルも、採点に関して話題になっております。観てるこっちの後味が悪くなるこの件、こう思ってる人が結構多いんじゃないだろうか。

女子モーグル上村愛子、悲願のメダルに届かず4位!

9日に行われた女子モーグル決勝で、5大会連続出場の上村愛子がメダルに一歩届かず4位。ですが、この結果にどうも納得が言っていない声が多く、こういう記事を多く見ました。

→ 【五輪】モーグル上村愛子が4位でメダルならず 採点が明らかにおかしいと世界中から批難殺到 – ガジェット通信

→ 【ソチ五輪】モーグル女子 上村愛子がカーニーに負けた理由!? : ジャックログ  2chJacklog

簡単に素人の私が説明すると。決勝の1番目の滑走が上村愛子で、30秒46で大きなミスもなく無事に滑る。カナダの選手が二人、上村より上にいき、最後はアメリカのカーナー。タイムは31秒04で、ターンもミスが見られた。悲願のメダルかと思った瞬間、まさか上村よりもカーナーの方が得点が上だったわけです。

上村のターンは、世界でもトップレベルと言われている。スキーのエッジで確実に雪面をとらえ、こぶをクリアしていく。「カービング」の技術だ。しかし、10年バンクーバー五輪前に採点基準が見直され、スキーを横に滑らせることへの減点が緩和された。

雪面を受ける力をすべて受け止める上村に対して、カーニーやデュフールラポワントはスキーのテールを小さくずらしながら、雪面に逆らわずに滑った。以前なら減点となった滑りが、高得点を生んだのだ。

こういうことらしい。

男子モーグルもタイムでは速かったのに!

男子モーグルも初のメダルを目指したが、決勝1回目で西伸幸は14位、遠藤尚は15位となり2回目に進めなかった。

→ モーグル男子 日本勢は準決勝に進めず NHKニュース

またここでも採点の疑問点が出てきたのが、西選手のタイム。決勝1回目の全選手の中でも早いタイムだったのに、14位だった。解説の方も「ちょっと採点が辛めですね」と言われてたけど、ほんとそう思う。

こんなんならタイムの採点、やめればいいのに

モーグルは採点競技で、ターン、エア、スピードで争われる。最も重視されるのはターン点で合計30点満点のうち50%の15点。エアとスピードは各25%で7.5点が満点になる。派手なエアに目が行きがちだが、最も大切なのはターン。
こぶを巧みに滑る技術を争うのが、この競技なのだ。

モーグルってこういう競技らしい。「ターン」がそんなに重要なら、もうタイムによる採点やめればいいのに。

スキー競技だとアルペンとかのイメージが強くて、速くてなんぼみたいな印象がある。実況も「予選のタイムを上回ってきましたー!」って言われるけど、速いほうがいいと思ってしますよね。

今回のこの男女の結果をみて、改めて採点競技の難しさを感じましたね。とにかく速い方が勝つ「スピードスケート」や、点がたくさん入れば勝つ「アイスホッケー」の方が断然わかりやすい。

競技の関係者やスキーに詳しい人からすればわかるのかもしれないけど、観てるこっちの9割は素人が観てるんですから。もっとわかりやす採点基準にして、それをわかりやすく放送しれくれないと、観てる側に後味だけが残りますな。

がんばれ!ニッポン!

それにしても上村愛子さんのインタビュー、ほんと爽やかでした。本心では納得いかないんだろうけど、そんな雰囲気を微塵もみせてない。ちっちゃなことをグチグチいう一般人とは違う一流だなぁと感じましたな。

この記事を書いてるのが2月11日の夜、現段階で日本のメダルはまだゼロ。目標がメダル10個という話だったので、ここで誰かがメダル奪取して欲しいとこ。12日3時頃からあるスキージャンプ・高梨沙羅ちゃんに期待しましょう。