将棋の「電王戦リベンジマッチ」が大晦日に行われ、船江恒平五段がツツカナにリベンジ成功しました。
→ 「将棋電王戦リベンジマッチ」船江五段がツツカナに勝利、雪辱を果たす | マイナビニュース
大晦日に放送された電王戦リベンジマッチのタイムシフトはこちらから。
将棋に興味のない方にはこれが何の対戦なのか、意味がわからないでしょうね。そこで簡単に流れを書くと。
- 2013年4月「第2回将棋電王戦」が行われる。プロ棋士5人対コンピュータ将棋5台の対戦。プロ棋士の1勝3負1持将棋という結果。船江恒平五段vsツツカナは船江五段の逆転負け。
- 2013年10月、「第3回将棋電王戦」が発表される。2014年3月から4月にかけて開催される。
- 2013年11月、大晦日の電王戦リベンジマッチを発表
まず船江五段がこのリベンジマッチを引き受けたことがすごいよね。もし2度も同じ負けたら、「プロはコンピュータに勝てない」という仮説が決定的になっちゃう。この戦いに勝ったことよりも、対戦を引き受けたことに拍手ですな。
私はヘボ将棋しか指せないので、将棋の内容のことを書くのはおこがましい。ので、ニコ生での盛り上がりに関して、まとめてみます。
視聴者数、コメント数ともにタイトル戦並!
12月31日朝9時から約8時間の放送だったが、総視聴者数が約22万、総コメント数が約17万。
ちなみに数字の比較として、11月29日に行われた第26期竜王戦第5局、森内名人vs渡辺竜王のときが、総視聴者数が約15万、総コメント数が約12万。大晦日だった効果もあるだろうが、最高峰のタイトル戦と変わらない盛り上がりだったことがいえる。
色んな画面がみれるマルチアングル
いつからこの仕様になったのかは不明だが、色んな画面が見られるマルチアングル対応になっていた。通常の映像とは別に、天井からの定点カメラ、対局場の様子など3カメラをサブウィンドウで表示することができる。そのウィンドウは大きさも変えられるし、位置も自由自在に動かすことが可能。タイムシフト視聴でもそれは動かすことができるので、ぜひお試しを。
これはファンにとってはうれしい機能ですね。
煽りPVがすごすぎる
今年、将棋のタイトル戦はほとんどニコ生で放送された。そしてほとんど煽りのプロモーションビデオが作られたんだけど、そりゃ盛り上がるわなという出来。地味なイメージの将棋はどこにいったぁ(笑)
将棋をビックコンテンツにしているドワンゴの努力
今回の電王戦リベンジマッチも力の入れようがすごかった。対局場もキレイなとこだったけど、びっくりしたのは後ろに流れていたLEDの映像。放送内容もどんどん進化していってる気もする。
「サブカル・政治・将棋のニコ生」といわれるくらい、将棋に力をいれている。特設サイトは作るわ、PVは作るわ、色んなとこに宣伝はするわ、川上会長は自ら出演して猛プッシュするわ、ちょっと異常ともいえるくらい。それを日本将棋連盟も全面協力してて、将棋ファンはニコ生を見始めて、ニコフリークな人は新しい時代の将棋に触れる。双方の思惑がピッタリとはまったいいマネージメントといえるだろう。
この大晦日の決戦をみて、2014年も「ニコ将棋」が益々盛り上がって確信しました。