V・ファーレン長崎の誤ツイート問題、公式アカウント運用で注意すること

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ソーシャルメディアが当たり前の世の中になった今、公的な期間や企業がFacebookページやTwitterなどで公式アカウントを取得するのは必然となってます。FacebookとTwitetrを両方同じ人が管理しているケースが多数だと思われますが、J2のV・ファーレン長崎でこのようなトラブルが発生しました。

→ J2・長崎の公式ツイッターがなぜか辻希美のゴシップ記事をツイート、サポーター困惑 – ライブドアニュース

Facebookのスパムを踏んでしまって、それが公式Twitterアカウントに流れてしまったというもの。よくある話ですが、改めて「公式アカウントの管理人が注意すること」を考えてみます。

原因は「辻希美、寝室の写真をブログUP」Facebookスパムを踏んだこと

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このトラブルの原因は、Facebookスパムを踏んだことのよう。

多くのユーザーからの指摘で1時間後には削除されたが、この芸能記事はリンクを踏むとFacebookのアプリが強制的にインストールされるという、悪質なスパムだったようだ。

Facebookスパムは、いいねボタンを押させて記事の続きがみれるというものが一般的だが、相変わらず多い。踏んでしまった人の投稿を未だによく見かける。

【再炎上…】辻希美、寝室の写真をブログUP→枕元に○○が映りこんで大炎上」というタイトルに釣られてたようだが、辻希美さんのブログを引用しただけのもの。その写真はというと。

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枕元にティッシュが映りこんでいるだけの写真で、これを一部のユーザーがコメントをたくさん書いて大炎上と称してるだけ。実にくだらん。

大体この手の釣り記事ってこの程度の内容のものが多い。そこまでしてみたいものなのか。

FacebookからTwitterの自動投稿でバレた

もう一つの原因がFacebookとTwitterの自動連携。この件について、V・ファーレン長崎が公式で謝罪文章を出している。

→ 公式twitterへの不適切な投稿についてのご報告 | V・ファーレン長崎

調査の結果、この件に関して、第三者が外部インターネットサービスなどから不正にアクセスした類いのものではなく、弊社公式facebookへ投稿する際、同様の記事を自動で公式twitterへ投稿する連携アプリを使用していたことが直接的な原因であると判明しました。

再発防止策として、すべての従業員への教育を徹底し、今後はtwitterとfacebookにおける連携アプリを使用せず、投稿者を限定、さらに投稿用のPCを専用にして作業することで安全な管理に努めて参ります。

V・ファーレン長崎の公式アナウンスでは、Facebookスパムを踏んだことは記載はない。Twitterへ投稿する連携アプリだと説明している。FacebookスパムをFacebookページで見ることはできないので、個人で閲覧・いいねを押したはず。なのに、それがTwitterに流れた。担当者がTwitterの紐付けをV・ファーレン長崎公式アカウントにしていたってことだろうか。

Facebookの個人でスパムを踏むのは自由だけど、それが公式Twitterに流れたのはさすがにまずい。内容がしょーもないことだからまだましだけど、企業にとって致命的な投稿になる可能性も低くない。Twitterはリツイートという最強拡散ツールで話がどこまで拡がるかわからん。

ソーシャル担当者の力量をよく知っておきましょう!

先ほどの謝罪文は、下記のような文章で締めくくってる。

また、コンプライアンス体制の強化を経営の最重要課題の一つとして位置付け、外部専門家の助言を受けながら、情報管理を徹底し、社会に信頼される企業となるため邁進する所存です。

「今頃気づいたんかよ!」と言いたくなるけどね。

まず「FacebookとTwitterの自動連携って重要?!」って話。最近、メインはFacebookページで、Twitterはサブ的な位置づけにしているところも多い。だから、Facebook投稿→Twitter投稿を自動連携にして、楽をしてしまおうという考え方だけど、これってどうなんだろうか。Twitterを中心でみている人からすれば、FB短縮URLが流れてくると「あー、ここはやる気がないね」ってなる。そこまでしてTwitterを運営しないといけないものなのか、関係者でよく議論する必要あるでしょうね。

次に「ソーシャル担当者の力量をよく知っておこう」ってこと。企業のWebサイトやソーシャルメディアの担当者って、ちょっとパソコンに詳しい人が担当されてる例も少なくない。でもよく理屈を理解していない人も多い。Webに関する知識だけではなく、担当者の性格の問題もあるかもしれない。ちょっと心配性な性格だったら、公式Twitterの投稿は必ず確認するはずだしね。

間違った情報を流した場合は、ごめんなさい投稿で許してもらえることもある。しかし、この手の問題ってあとで取り返しのつかないことも考えられる。担当者の首が飛ぶことだって大アリ。

個人と公的な部分が入り交じっているソーシャルメディアだからこそ、企業側も担当者側も慎重に、そして見ているお客が喜ぶものを提供する必要がありますね。