Ustream(ユーストリーム)に関する記事でビックニュースが流れてきました。
→ Ustreamは企業顧客重視へ移行, 無料アカウントのビデオは30日で自動削除へ | TechCrunch Japan
今までUstreamは無料で配信ができて、その配信したものを録画することができていました。その録画は昔のものであっても、いつでも観ることができたんですよ。それがこの記事によると、無料アカウントは30日で自動的に削除される方向のようですね。
ということで、この記事を読んで、思いのまま書いていきます。
TechCrunchの記事を引用
一方、有料アカウントでは、ストレージの容量無制限、というプランが加わった。月額$19ドル99セントの会費を払うと、30日という制限はなくなる。でもProバージョンにアップグレードしないユーザには、自分のビデオをダウンロードしてユーザ自身がオフラインで保存するオプションが提供される。
削除されるのが嫌なら、有料アカウントになれ!と書いてある。月20ドル!!!月20ドルですよ!月2000円、年間にすると約24000円、しかもこれから先も払い続けないといけない。
“うちの強みはあくまでもライブのブロードキャスティングであり、そのこと自体は変わっていない”、と彼は言う。“ビデオを保存するための場所はたくさんあるが、うちの場合は視聴数の80%がライブだ”。
あくまでもライブメディアであって、アーカイブメディアではない。アーカイブメディアだったらYouTubeへ行け!ということですね。はい。
“ここ数年では、LinkedInやSonyといった一般企業がまるでメディア企業のようにうちのサービスを利用するようになっている。たとえば公開企業が決算報告をビデオでやる例があり、また社内放送に利用しているところもある”。
もう企業のことばかり。個人ユーザーを軽視をいわんとばかり。
Ustreamは2007年に創業されたこの道の老舗だが、でもライブストリーミングビデオサービスの消費者離れは同社だけの傾向ではない。
この文章がすべてを物語ってる。
過去のアーカイブ、みんなどうする?
今、Ustreamで配信してる人はアーカイブをYouTubeにあげてる人もかなりいるはず。そういう人は問題ないが、あげてない人にとっては大事件。今から全部YouTubeにあげる作業、考えただけで気が遠くなります。
私も数えきれないくらいの配信をしてきました。個人の配信はどうでもいいんだけど、料金をいただいて配信のお手伝いをした分はどうしたもんだろうか。もう二度と観ることはないかもしれないけど、そのアーカイブがそのときの全財産なんだよね。無くなってしまっては、もうこの世から何もかも消えてしまう。しかもチャンネルを複数作っているケースが多くて、どこでどんな配信したかの記憶さえもあやふやなのに。
まぁ無料でここまで配信させてもらって、アーカイブも無料で観れてたわけだから、それが嫌なら金を払えと言われても仕方ない。でもこれって切ないよね。
Ustreamの企業色が益々強くなるということでしょうね。個人ユーザーは徐々に離れていく人が出てきて、Ustreamは企業番組ばかりになる。Ustreamはプラットフォームを目指してこられたけれど、それは企業用のプラットフォームって意味ですね。個人のユーザーが盛り上げてきたUstream、ライブメディアの一つの歴史が終わった気がします。
[補足]ちなみに大相撲有料配信のレポ
数日前にこんな記事を書きました
。 → BMBB.JP|大相撲がニコニコ「超会議場所」とUstream有料配信、急にどうした!?
大相撲初場所も1週間経ち、Ustreamはどうなってるかをチェックしに。
1日10ドルも払えないので、コメント欄から推測してみました。 「ソーシャルストリーム」は数日前のコメントがのってるくらい。Twitterは7日間で13ツイート。「チャット」をみてもこんな感じです。同時接続数ギリ二桁といったところでしょうか。 やっぱり予想できた結果でした。